神戸市消防局 情報写真館 管理人ブログ

神戸市消防局情報写真館の管理人ブログです。 新HP「神戸市消防局情報写真館」も、略称は今まで通り「神消写真館」です。

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【訂正】
JPR様からのご連絡により、記事内容を一部訂正させていただきました。
ご迷惑をおかけ致しましたことお詫び申し上げます。
2012年9月29日訂正
2012年10月1日訂正




こんにちは、北33です。

いやはや、なんとか無事、カンボジアから帰国致しました。
帰ってすぐ書こうと思ってたのですが、連チャンで用事が入ってて今になってしまいました。

さて早速記事に入りたいのですが、その前にタイトルの日本国際救急救助技術支援会について説明しなければなりません。
このJPR、聞いたことがある方や、既にご存知の方も多いかとおもいます。

日本国際救急救助技術支援会(JPR)は、発展途上国に対して救急救助の技術支援を行っておられるNPO団体です。
メンバーは現役消防士やOB、医師、看護師他の方々で、支援先の国に自律した消防体制を構築させる事を目的として、
消防・救助・救急技術の指導や、現地でのリーダーとなる人材育成などを行っておられます。
創設者の正井氏が元神戸市消防局の職員という事もあり、メンバーには神戸消防他、全国各地の隊員さんが多く在籍しておられます。
また日本の消防本部、病院関係等からのバックアップも大きく、古くなった資機材や車両はJPRを通して現地へと送られ、
支援先では最新鋭の車両として第二の人生を歩んでいます。
JPRはこれまでにザンビアやスリランカ、インドネシア、カンボジアへと技術支援を行ってこられました。
今回私が訪れたのは、現在JPRが支援に入っておられる、カンボジア軍第70旅団・RRC711という部隊です。


(この先長くなりますが、この記事を読んで頂く上でとても重要ですので、是非目を通してください。)


ところで、なぜカンボジアに技術支援を行う必要があるのでしょうか。
それは私たちの住む日本では考えられない現実が、発展途上国にはあるからです。
日本では急病や交通事故にあったとき、119番に掛ければすぐに救急隊や救助隊が駆けつけ、手厚い手当を受けながら、
病院で十分な治療が受けられます。しかしカンボジアを含め発展途上国では、通りがかりのトラックの荷台に放り込まれ、
なんの手当を受けることもなく、設備の整っていない病院に無理やり搬送されるのです。

カンボジアでは事故が起こると、それを聞きつけた民間の救急車がどこからともなく集まり、患者の奪い合いが始まるといいます。
骨が折れていようがどんな状態でもお構いなしに勝手に運び、さらにはあとから莫大な搬送料を請求してくるのです。
しかもそれだけでは済みません、病院でも年収をはるかに超えるような莫大な治療費が請求されます。
これは火災でも同じで、ひとたび火事が起こればこれも年収を超えるような額の消火料金を請求されます。
消火活動は警察の消火専門部隊が担当していますが、消火技術はとても低く、救助・救急体制は整備されていません。

しかし、JPRが支援しているRRC711(アール・アール・シー・セブン・ワン・ワン)はそれらとは違い、
日本と同じように救急技術を持った隊員がしっかりと応急手当を行いながら搬送します。
搬送先も日本からの支援が入っている第70旅団内の軍の病院で、手厚い治療を受けることができます。
もちろん料金は無料です。
火災の場合も日本の消火技術を学んだ隊員により、日本の車両・装備を駆使して消火活動にあたります。
消火だけでなく一般救助、火災救助活動も行うことができ、これも料金を請求することなどありません。


と、言うわけなんです。
一気に畳み掛けすぎてよくわからない説明になってしまいましたね(汗


噛み砕いて言うならば、つまりは
カンボジアで「事故った、倒れた、火事になったら人生詰んだも同然」→こんなのおかしい!→
日本と同じような消防体制を作れないか→JPRが支援しましょう→カンボジアトップレベルの部隊誕生

ということですね。(ごめんなさい)


もっと知りたい方は是非、日本国際救急救助技術支援会のHPをご覧下さい。





では、やっとここから本日の記事に入ります。

今回はそのカンボジアでの支援先である、カンボジア軍第70旅団の中にあるRRC711という部隊を訪問しました。
RRC711の隊員は全員ここの軍人さんで、交替で24時間勤務に当たっておられます。
車庫には日本から寄贈された車両が並んでおり、懐かしい顔ぶれも。これは後でご紹介します。

まずはカンボジア軍大将さんからのお言葉を頂いた後、防災担当である中将さんのご案内でRRC711の訓練を拝見。
さすが日本の消防から支援を受けているだけあって、ここが発展途上国であることを忘れるほどの訓練でした。
もちろん迅速性や技術を日本の消防と比べてはいけませんが、彼らはカンボジアのプロの消防士であり、
個人的には(言葉は悪いですが)田舎の消防と同じぐらいのレベルと言っても過言ではないと思います。

見せていただいた訓練は、訓練用建物を使った火災想定訓練
3階建て建物の3階部分より黒煙が噴出(想定)し、消防隊、救助隊、救急隊が現着。
消防隊は10t水槽車を水利に2線延長し、二連梯子とかぎ付梯子で3階へと進入。
屋内での消火活動の後要救助者発見、救助隊が3階へ進入し、一箇所吊り担架水平救助の要領で地上へ救出。
すぐさま救急隊に引き継ぎ搬送開始、全員脱出して訓練終了といったものでした。

訓練終了後は消防車両の撮影と、元がどの本部のどの車だったのかを調査開始。
時間の都合もありわからなかった車両もありますが、何台かは特定しました。


ではでは長くなりすぎてますので、写真をご紹介します。
今回は軍施設内という事もあり、RRC711の隊員、車両、訓練施設以外にはぼかしを強めに掛けております。




整列して出迎えてくださったRRC711の皆さん。

CIMG4070.jpg



訓練の様子。進入隊員は防火服、空気呼吸器を着装して完全武装。
ちなみに酸素呼吸器なども寄贈されているそうです。

Baidu IME_2012-9-16_22-58-24



二連梯子とかぎ付梯子を活用して3階へと進入。

Baidu IME_2012-9-16_22-58-50



二線延長したうちの一線により援護注水を実施。

Baidu IME_2012-9-16_22-59-18



屋内進入した隊員により室内から放水中。
この屋内進入を伴う消火活動は高度な技術と装備を要するため、カンボジアではRRC711にしか行えないそうです。

Baidu IME_2012-9-16_23-1-42



要救助者発見。救助隊が3階へと進入し、かぎ付梯子に支点を取り救出開始。
要救助者役が人形じゃなくて生身の人間である辺りに、隊員さんたちの自信を感じますね。
さらにはネックカラーによる頚椎固定も実施済み。こんなこと発展途上国でやってる所はまず無いでしょう。

Baidu IME_2012-9-16_23-2-24



地上へおろしたあとは、救急隊がバックボード代わりにスクープストレッチャーで全身固定し車内収容。
このあと進入隊員が脱出し、全員整列して訓練終了。最初から最後まで日本の消防と同じように動いていました。

Baidu IME_2012-9-16_23-4-11

Baidu IME_2012-9-16_23-4-38




ここからはRRC711に配備されている車両をご紹介します。
どうやらここ以外にも新しくできた分署にも何台かあるみたいです。が、ここしか行ってませんのであしからず。
あとRRC711の隊員さんから、「日本の皆さんへ心からの感謝を伝えてください」と頼まれました。
僭越ながら、RRC711の隊員さんに代わり私から皆様へとお伝え致します。



さて、車両紹介のトップバッターはいきなりこの子。
RRC711の隊員さんに聞くと、「もう最高にいい車!カンボジアでここにしか無いんだ、僕たちの誇りだよ!」
と、テンション高めに語ってくださいました。本当に日本の消防本部のご英断に感謝感謝です。
ちなみに20年前は日本初の50m級梯子車としてデビューしたこの車ですが、
日本での仕事を終えたあと、今度はカンボジア初の50m級梯子車として第二の人生を歩み始めています。

あととなりに写っている緑の車は胃部検診車。

CIMG4078.jpg

CIMG4093.jpg



小型ポンプ車。

CIMG4077.jpg



小型ポンプ車。

CIMG4076.jpg



小型ポンプ車。

CIMG4079.jpg



そして日本でもお馴染み救助工作車。
この子の更新車、まだ撮影できてないというか見たことすらないんだよなぁ・・・早く撮りに行かないと。

CIMG4129.jpg


ポンプ車。

CIMG4080.jpg


ポンプ車(タンク車?)。

CIMG4096.jpg



化学車。

CIMG4099.jpg



ハイエースベースの車両ですが、恐らくもともと日本のどっかの消防車というわけではないでしょう。

CIMG4101.jpg



こちらはカンボジア製?ロシア製?の水槽車。今は使ってないそうです。

CIMG4114.jpg



で、代わりに使っているのがこの子。
この子も現地の隊員さんから大好評で、エンジンが素晴らしいと喜んでおられました。

CIMG4115.jpg



消防車最後はこちら。
水利不足のカンボジアでは、この2台の10t水槽車が主力となります。

CIMG4131.jpg



続いて高規格救急車。いったいここは何台車持ってるんだ。

CIMG4132.jpg



高規格救急車。

CIMG4134.jpg



高規格救急車。

CIMG4082.jpg



救急車はもう一台ありますが、韓国製なのでまぁ紹介はいいでしょう。
これも隊員さんに「日本製と韓国製、使ってみてどっちがいいか」と聞いてみましたが、わかりきった答えが返ってきました。

CIMG4138.jpg





と、以上が車両紹介でした。何台持ってるんだよここはw
てなわけでこの辺で今回の記事はおしまいにしたいと思います。
現在HPを作り替えている最中なのでこのブログがメインでの活動となりますが、何卒ご了承ください。
ちなみにHP、まだトップページしかできてません(笑
もしかしたらトップページだけ新調してあとはそのままで再開になるかも・・・

ま、気を取り直して、明日(22日)は午前中の兵庫県消防学校「査閲」、午後の神戸市消防学校「訓練披露会」を撮影してきます。
この模様はまた後日ご紹介できるかと思いますのでお楽しみに。 では(o・・o)/



コメント

ポンプ車は元、にしたか102で間違いないと思います
初代ハイメに関しては、元、にしたか91です。
あの化学車は、にしたか消防のものではなく、加西消防から寄贈された化学車ではないかと思います。(神消西95様が管理人様に提供した画像の車両)
第2の土地で頑張っている、にしたか消防をはじめ懐かしい車両を見ることができ、大変うれしく思いました。
画像の公開本当にありがとうございました。

管理人のみ閲覧できます

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管理人

>緊車ファン さま

情報ありがとうございます。
なるほど、やはりにしたか消防の車両でしたか。
化学車は加西ですね、ありがとうございます。
彼らはみんなカンボジアで頑張っていましたよ!
これからも活躍を祈りたいと思います。



>管理人コメント さま

情報ありがとうございます。
配備された際には是非撮影に行きたいと思います!

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Author:神消北33
神戸市消防局を中心に、消防車の撮影をしています。

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名前の「神消北33」は、家の近くの北神分署の救助工作車の車体番号からつけさせて頂きました。あくまでH.Nとして使用しているだけですので、実際の北33とは一切関係ありません。

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