お待たせ致しました。
救助隊訓練編をお送りします。
放水隊編よりは画像枚数が少なめですがご了承下さい。
では早速。

訓練開始前に、呼吸器の点検、準備行います。
(画像は北消防署北神分署・北33小隊)

指揮者に訓練開始報告を行います。
なお画像の水上30小隊は4人で活動していました。他隊と人数差を作らないためでしょうね。
(画像は水上消防署・水上30小隊)

(画像は灘消防署・灘30小隊)

訓練開始の合図待ち。中央に立っている出発合図要員の合図により、訓練スタートです。
(画像は 左・水上30小隊 右・北33小隊)

訓練開始の合図と共に空気呼吸器へダッシュ。そく止弁を開放し、呼吸器本体を着装します。
ちなみに右手奥の隊員さんの面体は、今年から消防隊に支給され始めたCS面体です。
右手前の隊員さんの面体が従来のSV面体ですので、違いがよく分かりますね。
また近いうちにこの辺りの詳しい話もしたいと思います。
(画像は北消防署北神分署・北33小隊)

(画像は水上消防署・水上30小隊)

(画像は水上消防署・水上30小隊)

(画像は中央消防署栄町出張所・中央33小隊)

呼吸器を着装した隊員は、三連梯子を搬送して2階への進入を試みます。
(画像は中央消防署栄町出張所・中央33小隊)

この時点での全体像。
右の隊が呼吸器を着装している中、左の隊は既に三連梯子を架梯する段階に。
え?右の隊が遅いって?いやいや、左の隊が速すぎるんです。
なにせ左はベテラン揃いの特別高度救助隊ですから。スピードで言えば今回の訓練で一番でした。
まぁ1つだけ言わせて頂けるとするならば・・・「この組み合わせはひどい」
水上30小隊が速すぎるが故、北33小隊がとても遅いかのように感じられました。
が、実際この訓練は早さだけではなく高い確実性が求められるため、急がず確実に行う隊がほとんどでした。
もちろん、水上30小隊は速くて確実なのでしょうが・・・さすが特別高度救助隊、としか言えませんね。

三連梯子で2階へ進入。
(画像は水上消防署・水上30小隊)

(画像は須磨消防署・須磨33小隊)

4人全員が2階ベランダに到着。
呼吸器の残圧確認と活動時間の周知、ライトや警報機の確認が行われます。
全員に異常が無いことを確認し、隊員2名が面体着装。建物内部に進入します。
(画像は水上消防署・水上30小隊)

屋内進入。
壁に貼られている緑のテープは、「ここまで煙が降りてきていますよ」という意味。
そのため進入隊員はこのテープより低い姿勢で進入し、人命検索を実施します。
(画像は垂水消防署・垂水30小隊)

「誰か居ないかー!」「誰か居ないかー!」
(画像は垂水消防署・垂水30小隊)

進入隊員同士は安全帯のロープ、後方の隊員は屋外にいる隊員とロープで繋がれており、
なにかあった際はこのロープを引っ張ることで合図を送ります。
例えば「よし・1回」「発見・2回」「救出・3回」「脱出・連打」など。
しかしどうやらロープによる合図の回数は部隊によって多少異なる様です。
また、ロープと携帯無線機を併用する隊もあり、それぞれ進入前に隊長から指示があります。
(画像は垂水消防署・垂水30小隊)

要救助者発見!
要救助者を発見しました。後方の隊員がロープを引っ張り、屋外にいる隊員に要救助者発見を伝えます。
先頭の隊員さんがなにやら腰に手を回していますが、これは・・・
(画像は垂水消防署・垂水30小隊)

隊員さんが取り出したのはレスクマスクと呼ばれる物。
要救助者に空気呼吸器の空気を分け与える物で、どうやらこれも今年から配備され始めた模様。(1小隊1個?)
また神消が想定しているかは別として、他の使い方として空気残量の無くなった隊員に空気を分け与える事も出来ます。
レスクマクス自体は昔からオプションで販売されていますが、前から神戸消防に配備されていたかは不明。
と言うわけでそのレスクマスクを要救助者に装着し、救出始め。
(画像は垂水消防署・垂水30小隊)

この隊は進入隊員が一人で要救助者の服を引っ張って引きずり、救出する方法をとっています。
(画像は垂水消防署・垂水30小隊)

この隊は頭側と足側に分かれて救出する方法をとっています。
(画像は東灘消防署・東灘33小隊)

(画像は垂水消防署・垂水30小隊)

進入口まで搬送し、屋外へと救出します。
(画像は東灘消防署・東灘33小隊)

屋外へ救出した要救助者をピタゴールなどの要救助者用縛帯に縛着し、応急はしご救出により救出します。
(画像は水上消防署・水上30小隊)

(画像は水上消防署・水上30小隊)

(画像は水上消防署・水上30小隊)

要救助者を地上へ降ろし、確保していた隊員が確保を解除して要救助者を安全な場所まで搬送して訓練終了です。
(画像は北消防署・北30小隊)

訓練終了後の隊員さん。
この隊員さんも背負っているライフゼムA1も、今年から専救に配備され始めたものです。
面体もCX面体と呼ばれるもので、消防隊のCS面体よりも広い視野が確保されている最新式のものです。
(画像・長田消防署・長田30小隊)

こちらがそのライフゼムA1。
詳しい話はまたいつかしますが、この呼吸器の特徴はなんと言っても背負いやすさ。
ハーネスの腰部分が回転する事に加え、背中に当たる部分の長さを変える事もできます。(詳しくはまた)
写真の左下には要救助者用のレスクマスクが見えていますね。
これにて救助隊編は終了です。
(画像は長田消防署・長田30小隊)

このあと、表彰式が行われました。
放水隊部門と、救助隊部門の最優秀小隊が発表されます。

まずは放水隊部門。
今年度の消防第一係総合錬成会、最優秀放水隊は・・・
北消防署有馬出張所・北3小隊!

おめでとうございます!

そして救助隊部門。
今年度の消防第一係総合錬成会、最優秀救助隊は・・・
東灘消防署・東灘33小隊!

おめでとうございます!

表彰式のあとは閉会式が行われ、これにて今年度の消防総合錬成会は終了です。
本当にお疲れ様でした。

審判や安全管理、進行役を務められた皆さまも、本当にお疲れ様でした。
さてさて、ついでと言っては何ですが、少しだけデジタル無線の写真を。

こちら、現在配備が進んでおり・・・というかほとんど配備が完了しているデジタル無線機。

詳しい話は・・・また今度ということで。
ではでは、この記事もこの辺りでおしまいです。
2記事に渡る長い記事にお付き合い頂き、ありがとうございました。
以上、今年度の錬成会レポートでした。
救助隊訓練編をお送りします。
放水隊編よりは画像枚数が少なめですがご了承下さい。
では早速。

訓練開始前に、呼吸器の点検、準備行います。
(画像は北消防署北神分署・北33小隊)

指揮者に訓練開始報告を行います。
なお画像の水上30小隊は4人で活動していました。他隊と人数差を作らないためでしょうね。
(画像は水上消防署・水上30小隊)

(画像は灘消防署・灘30小隊)

訓練開始の合図待ち。中央に立っている出発合図要員の合図により、訓練スタートです。
(画像は 左・水上30小隊 右・北33小隊)

訓練開始の合図と共に空気呼吸器へダッシュ。そく止弁を開放し、呼吸器本体を着装します。
ちなみに右手奥の隊員さんの面体は、今年から消防隊に支給され始めたCS面体です。
右手前の隊員さんの面体が従来のSV面体ですので、違いがよく分かりますね。
また近いうちにこの辺りの詳しい話もしたいと思います。
(画像は北消防署北神分署・北33小隊)

(画像は水上消防署・水上30小隊)

(画像は水上消防署・水上30小隊)

(画像は中央消防署栄町出張所・中央33小隊)

呼吸器を着装した隊員は、三連梯子を搬送して2階への進入を試みます。
(画像は中央消防署栄町出張所・中央33小隊)

この時点での全体像。
右の隊が呼吸器を着装している中、左の隊は既に三連梯子を架梯する段階に。
え?右の隊が遅いって?いやいや、左の隊が速すぎるんです。
なにせ左はベテラン揃いの特別高度救助隊ですから。スピードで言えば今回の訓練で一番でした。
まぁ1つだけ言わせて頂けるとするならば・・・「この組み合わせはひどい」
水上30小隊が速すぎるが故、北33小隊がとても遅いかのように感じられました。
が、実際この訓練は早さだけではなく高い確実性が求められるため、急がず確実に行う隊がほとんどでした。
もちろん、水上30小隊は速くて確実なのでしょうが・・・さすが特別高度救助隊、としか言えませんね。

三連梯子で2階へ進入。
(画像は水上消防署・水上30小隊)

(画像は須磨消防署・須磨33小隊)

4人全員が2階ベランダに到着。
呼吸器の残圧確認と活動時間の周知、ライトや警報機の確認が行われます。
全員に異常が無いことを確認し、隊員2名が面体着装。建物内部に進入します。
(画像は水上消防署・水上30小隊)

屋内進入。
壁に貼られている緑のテープは、「ここまで煙が降りてきていますよ」という意味。
そのため進入隊員はこのテープより低い姿勢で進入し、人命検索を実施します。
(画像は垂水消防署・垂水30小隊)

「誰か居ないかー!」「誰か居ないかー!」
(画像は垂水消防署・垂水30小隊)

進入隊員同士は安全帯のロープ、後方の隊員は屋外にいる隊員とロープで繋がれており、
なにかあった際はこのロープを引っ張ることで合図を送ります。
例えば「よし・1回」「発見・2回」「救出・3回」「脱出・連打」など。
しかしどうやらロープによる合図の回数は部隊によって多少異なる様です。
また、ロープと携帯無線機を併用する隊もあり、それぞれ進入前に隊長から指示があります。
(画像は垂水消防署・垂水30小隊)

要救助者発見!
要救助者を発見しました。後方の隊員がロープを引っ張り、屋外にいる隊員に要救助者発見を伝えます。
先頭の隊員さんがなにやら腰に手を回していますが、これは・・・
(画像は垂水消防署・垂水30小隊)

隊員さんが取り出したのはレスクマスクと呼ばれる物。
要救助者に空気呼吸器の空気を分け与える物で、どうやらこれも今年から配備され始めた模様。(1小隊1個?)
また神消が想定しているかは別として、他の使い方として空気残量の無くなった隊員に空気を分け与える事も出来ます。
レスクマクス自体は昔からオプションで販売されていますが、前から神戸消防に配備されていたかは不明。
と言うわけでそのレスクマスクを要救助者に装着し、救出始め。
(画像は垂水消防署・垂水30小隊)

この隊は進入隊員が一人で要救助者の服を引っ張って引きずり、救出する方法をとっています。
(画像は垂水消防署・垂水30小隊)

この隊は頭側と足側に分かれて救出する方法をとっています。
(画像は東灘消防署・東灘33小隊)

(画像は垂水消防署・垂水30小隊)

進入口まで搬送し、屋外へと救出します。
(画像は東灘消防署・東灘33小隊)

屋外へ救出した要救助者をピタゴールなどの要救助者用縛帯に縛着し、応急はしご救出により救出します。
(画像は水上消防署・水上30小隊)

(画像は水上消防署・水上30小隊)

(画像は水上消防署・水上30小隊)

要救助者を地上へ降ろし、確保していた隊員が確保を解除して要救助者を安全な場所まで搬送して訓練終了です。
(画像は北消防署・北30小隊)

訓練終了後の隊員さん。
この隊員さんも背負っているライフゼムA1も、今年から専救に配備され始めたものです。
面体もCX面体と呼ばれるもので、消防隊のCS面体よりも広い視野が確保されている最新式のものです。
(画像・長田消防署・長田30小隊)

こちらがそのライフゼムA1。
詳しい話はまたいつかしますが、この呼吸器の特徴はなんと言っても背負いやすさ。
ハーネスの腰部分が回転する事に加え、背中に当たる部分の長さを変える事もできます。(詳しくはまた)
写真の左下には要救助者用のレスクマスクが見えていますね。
これにて救助隊編は終了です。
(画像は長田消防署・長田30小隊)

このあと、表彰式が行われました。
放水隊部門と、救助隊部門の最優秀小隊が発表されます。

まずは放水隊部門。
今年度の消防第一係総合錬成会、最優秀放水隊は・・・
北消防署有馬出張所・北3小隊!

おめでとうございます!

そして救助隊部門。
今年度の消防第一係総合錬成会、最優秀救助隊は・・・
東灘消防署・東灘33小隊!

おめでとうございます!

表彰式のあとは閉会式が行われ、これにて今年度の消防総合錬成会は終了です。
本当にお疲れ様でした。

審判や安全管理、進行役を務められた皆さまも、本当にお疲れ様でした。
さてさて、ついでと言っては何ですが、少しだけデジタル無線の写真を。

こちら、現在配備が進んでおり・・・というかほとんど配備が完了しているデジタル無線機。

詳しい話は・・・また今度ということで。
ではでは、この記事もこの辺りでおしまいです。
2記事に渡る長い記事にお付き合い頂き、ありがとうございました。
以上、今年度の錬成会レポートでした。
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