神戸市消防局 情報写真館 管理人ブログ

神戸市消防局情報写真館の管理人ブログです。 新HP「神戸市消防局情報写真館」も、略称は今まで通り「神消写真館」です。

ご無沙汰しております。
夏休みを夏休みしていない、北33です。

いやぁ、もう最近起きてはバイト、帰っては風呂入って寝て起きてバイトの繰り返しで、
全く「夏休み」と言うものをしていません。
撮影に行きたくとも休みがなく、さらに行こうとしても交通費と言う物が追い打ちを掛けてきます(苦笑)
バイト代はほとんど生活費に費やされますので、バス代、電車代というのはなかなかの痛手でして。
とは言いながらも、撮影に掛ける金、消防にかける金は躊躇無く使ってしまうんですけどね(笑)

さてさて、去る8月6日に灘消防署、23日に北神分署へ行った際の写真をご紹介します。
ちなみに23日は北神の後、三木市広野分署→三木市本署→押部谷出張所→北須磨出張所→ひよどり出張所と回ってきました。

では、長文&写真が多くなりますが、灘と北神に行った際の事を。


まずは8月6日の灘消防署。
この日は灘5の再撮影を目的に灘消防署へと向かいました。
灘5は消防署裏の車庫に居るため、他の署に比べて見れる機会がかなり少ないんですよね。
と言うわけでたまたま訓練のために出てきておられた専救隊員さんにお願いし、署の中庭へ。
灘5確認、撮影開始。するとなにやら専救の方々が訓練を始められたので、勝手ながら見学させて頂く事に。
三連梯子を使って船底担架で要救を吊上げる訓練の様です。

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そこで見慣れない資器材が。
通常、スタティックロープを使用した吊上げの際は、梯子上部の横桟に支点を取り、下方に垂れたロープに動滑車を取り付け、
折り返されたロープを横桟にスリングとカラビナを介した固定滑車に通し、ロープは梯子基底部に接続された滑車を経て・・・
と、複雑な設定をしなければなりませんが、この資器材は既に倍力システムがセットされており、それを簡単に設定出来る代物です。

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と言っても実はコレ、マンホール救助器具の滑車部分なんですよね。
そして吊上げ開始。

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さすがに3人での活動にはなにかと支障がある様ですが、実際の活動では隊長含め4人で行いますからね。
と言っても隊長は安全管理をしなきゃならんから実質3人か・・・うーん、やはいとこ専救5人体制確立してほしいなぁ。

と言うことで吊上げ完了。ここで滑車を吊上げ機能から吊り降ろしに切り替え、地上へと降ろします。
これを数回繰り返し、訓練終了。
途中、限定救助事案の予告&本指令が来て訓練が一時中断しましたが、本指令の指令中にまさかの指令取り消し。
指令取り消しは今まで1、2回しか聞いた事がありませんでしたが、とにかく何事もなく一安心。
訓練終了後、お礼を言って帰途につきました。




そして23日。
この日は珍しく丸一日休みだったので、先述の通り北神からぐるっと回ってきました。

朝から北神にお邪魔し、隊員さんに許可を貰って撮影開始。
小雨の中点検が始まり、撮影していると・・・なんと一気に大雨に。おかげでびしょ濡れ。
車両も一旦車庫に避難させ、車庫内で車両や資器材の点検が続けれました。
救急隊の方々も、資器材を念入りに手入れされています。
ちなみに私は消防官の方はすべて尊敬していますが、中でも最も尊敬しているのが救急隊の方々です。

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雨が少し収まってから、機関員さんがミラーに撥水加工をしておられました。もちろん車体のワックス掛けも。
消防車がいつでもピカピカの状態なのは、こうした手入れのおかげなんですよね。

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北神は朝の点検を撮影するだけの予定だったのですが、北33の小隊長さんから訓練するから見ていきと嬉しいお言葉が。
こうなったら後の予定なんぞ遅れようが構わないので、じっくり訓練を見させて頂きました。
訓練には有馬出張所・北3小隊の隊員さん1名も加わって行われました。

まずは北33の三連梯子により、出火建物に見立てた庁舎車庫屋上へと北33の隊員さんが進入します。
この進入隊員さんがまだ若い隊員さんで、訓練はこの隊員さんのスキルアップをメインに行われた感じでした。

小隊長さんの指示のもと、テキパキと活動が進められます。
訓練が始まると、小隊長さんの話し方も先程までと打って変わって厳しくなりました。

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梯子登梯途中、小隊長さんの指示で作業姿勢を取り、面体を着装します。
破壊棒を持っていなかったため、弁慶(斧。レスキューアッキスとも)で落下物を除去、いざ進入!
と、ここで小隊長から、ホースを吊上げるロープは持っているか?との問いが。
しかしロープを持っていなかったため、もう一度降梯。途中で作業姿勢をとり面体も離脱します。
ちょうどその時、有馬小隊の隊員さんがホースバックを携行し現場到着。降梯してきた隊員さんに受け渡します。

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ホースバックを受け取り再び登梯。
この後小隊長さんも登梯し、「ホース!」と叫んでホースを投下、有馬小隊の隊員さんが双口媒介に接続。
訓練では実際に水は使いませんが、コックをゆっくり開けるなど、動きは実戦そのものです。
すると屋上の小隊長さんから、進入口を作るために鳶口が必要との指示があり、続けて進入のためにかぎ付梯子も必要とのこと。
有馬小隊の隊員さんがロープを持って上がり、降梯後それぞれ縛着しますが、なかなか上手く行きません。
下で三連梯子を確保している隊員さんや機関員さんにアドバイスを貰いながら、吊上げ作業が進められます。

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さらにその後、小隊長さんから要救助者発見、火災救助用の火災バックを吊上げよとの指示。
これも有馬小隊の隊員さんが結着し、吊上げられます。
その後、有馬小隊の隊員さんも登梯し、3名で要救助者(に、みたてたホースバック)をトライアングルに収容、
徒手で梯子を押し出し、下で梯子を確保していた隊員さんがロープを確保して降下させていきます。
この登梯の際も、機関員さんから「面体付ける前に残圧の確認!」「ライト確認したか!?」「警報機は!?」と怒声が飛びます。

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要救助者が地上に到着。機関員さんが要救を確保し、火災も鎮圧したとの事で、屋上に居た3名も順次降梯して訓練終了。
フル装備で活動されていた事もあり、訓練終了後はみなさん汗だくでした。

そして資器材撤収中、三連梯子を搬送する隊員さんの目の前に、訓練を眺めていた救急隊員さんが。
すると搬送中の隊員さんが「どけぃ!」と一言(笑)
その場は一瞬で笑いに包まれていました。訓練前にお話しした時は温厚な雰囲気の方だったのですが、
現場モードの声の出し方なのでしょうか、訓練中もものすごい迫力のある声でした。
もちろんみなさん優しい隊員さんばかりで、決して怖い方ではありませんのでご安心を。

この度撮影させて頂きました灘及び北神の皆さまには、この場を借りて改めて御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。

なお、この写真は後日ホームぺージの「訓練写真館」にも追加させて頂きます。


今回も長文にお付き合い頂き、ありがとうございました。

さて、次の更新はいつになることやら・・・
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ご無沙汰しております。
携帯の画面のど真ん中に3本の縦線が現れた、北33です。(原因不明)

気がついたらまた1ヶ月も更新出来ていませんでした・・・申し訳ありません。
まず初めに、ボランティアの記事にコメントを下さった方、及びブログ拍手や拍手コメントを下さった方々、
本当にありがとうございました。私的な理由で返信が出来ませんでしたこと、深くお詫び致します。
今後とも募金活動やボランティア活動などを通して、被災地の復興に協力させて頂きたいと思います。


では、今回の記事を。
さてさて、ブログを更新していない間にも、色々な事がありました。
ホームページに関して言えば、神戸市各消防署トップの地図を新しい物に変更し、
トップページをはじめ、各ページの一番上に表示されるサイト名もデザインを変更しました。
神戸消防の出来事で言えば、小型ポンプ車の入札と消防艇の入札がありましたね。
と言う訳でその消防艇について調べてみたところ、概要が少し分かってきましたので紹介します。

まず今回更新されるのは、昭和57年(1982年)に建造され、
現在29歳の化学消防艇「くすのき」(神消水上39)
さすがに老朽化が進み、新しく建造されることが決まりました。
入札の結果、2億円強で落札となり、2011年末までに配備される予定です。
一時は消防艇に更新するのは金が掛かりすぎる為、「2~3人乗りのジェットスキーに変更しようか」
と言う話もあったようですが、結局そのまま消防艇にするようですね。
しかし今のような大きな船体ではなく、機動性を重視した19トンと言うサイズになるようです。
それにより、新・くすのきは現在の2倍の速度(24ノット)で航行することが可能だそうです。
また、神戸港に入港する一番大きな船の火災にも対応出来る様、毎分4,000Lの放水が可能な放水砲が2門設置され、
泡消火用に泡消火薬剤2,000Lも積載するとの事です。
放水砲の数は今よりかなり少なくなりますが、それでも良いとの判断なのでしょう。まぁ金もありませんし・・・。
あと、航続距離も現在より長くなり、大阪や堺市方面だけでなく姫路市辺りまで行けるようになるそうです。

そして!
今回の消防艇建造で、一番気になったのが運用方法の変更について。
なななんと!消防艇2艇同時運用が計画されている様です!
まぁよくよく考えれば、港湾都市である神戸で2艇持っていながら1艇しか出動出来ないのは良いとは言えないですからね。
と言うことで、2艇同時運用が決定すれば、水難救助や船舶火災にも初動時から2艇とも出動するそうです。
しかし!ただでさえ人手不足なこのご時世、そんな人員どこから確保するのでしょうか・・・?
思い切った決断を下した神戸消防ですが、個人的にはその前に専任救助隊の5名乗車を確立させてほしいところですね。


さて、全く話が変わりますが、今年は救急の出動件数がかなり多くなっています。
昨年度はギリギリ7万件以下でしたが、今年度は7万件に達する事が(ほぼ)確実となっています。
救急需要が年々増加する中、救急隊数はギリギリの状況です。
神戸消防としても頭を悩ませる事態の様ですが、人手不足の中、救急隊増設にはまだ踏み切れない様子ですね。
まぁ無理もないでしょう。もう1隊増設するとなると、救急隊3人×3部+救急車代+養成費が必要ですからね。


そしてそして、またまた話が変わって、昨日のこと。
昨日はやっとゆっくり時間が取れた為、朝から晩まで一日中消防署巡りに費やす事が出来ました。
初めに中央消防署で朝の点検を撮影させて頂き、その際何名かの隊員さんにお話しを伺うことが出来ました。
新たな情報をたくさん伺い、新事実も発覚。しかし、また私の悪いところが・・・
そう、私は「話が長い(質問が多い)」「話を終わらせられない」という、超迷惑な人間なのです。
これには自覚があるので毎回気を付けてはいるのですが、気がつけば長い時間お話しをして頂いてて・・・
毎回お話しを終えてから、「また長いこと話してしまった・・・と、反省と申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
そして、「次こそは気を付けるぞ」と心に決めて、電車にて東灘消防署へ。
こちらでは十数人の隊員さん方がホースの点検を行っておられました。
お忙しい様子でしたので、撮影と記録を済ませて長田消防署へ。

地味に今まで未撮影だった長田10を撮影し、「そろそろ次の署へ移動しようかな」と思って救急車のある側の車庫へ。
そこでふと、「神戸の救急出動で、指令が流れる所から撮ったこと無いなぁ」と思い、
ビデオカメラを取り出して柱の陰から車庫内スピーカーに向けて指令が流れるのを待ってみることに。
「長田は出動多いから、もしかしたら撮れるかもしれないな」と思い待っていたが・・・
・・・10分経過。喉が渇いたが、お茶を買いに行っている間に指令が流れる可能性があるので我慢。
・・・30分経過。声が入るといけないので、しゃべるわけにもいかず、立ち尽くしているしかない。
・・・1時間経過。さすがに手と脚が疲れてきたが、ここまで来れば指令が流れるまで待ってやろうと決め込む。
・・・2時間経過。バッテリー切れ。それと同時に撮影を諦め、予定より1時間30分遅れで須磨消防署へ。
いやぁ、本当に平和な時間でした。無線もかなり静かでしたね。時間帯もあるのかな?

と言うわけでその後は須磨へ移動し、9時ぐらいまで出待ちした後、帰路につきました。
久々の撮影でしたが、なんだか色々変わっていましたよ。
あ、あと長田30でもライフゼムA1の使用を確認しました。やはり専救にのみ配備で間違いなさそうですね。
神戸消防もなんでまた今になってA1を導入しようと考えたんでしょうかね?値段が安くなったのだろうか?



今日の画像は夜の須磨消防署。
夜の消防署が好きな私としては、シャッターの無い署はありがたいですね。

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全国統一防災標語
消したはず 決めつけないで もう一度
神戸市防災標語
火の用心 わが家 わが町 わが職場

神消北33

Author:神消北33
神戸市消防局を中心に、消防車の撮影をしています。

今は管理人ブログとして運用しています。

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当HPは私神消(しんしょう)北33が、個人的趣味で運営している神戸市消防局情報写真館の管理人ブログであり、神戸市消防局様とは一切関係のない非公式ブログです。

名前の「神消北33」は、家の近くの北神分署の救助工作車の車体番号からつけさせて頂きました。あくまでH.Nとして使用しているだけですので、実際の北33とは一切関係ありません。

内容に間違いが御座いましたら、ご連絡いただければ幸いです。

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